今年も十日戎 [雑記]
新年も明けまして、早や十日が過ぎました。
1月10日と言えば“十日戎(とおかえびす)”。
商都・大阪のあきんどたちには毎年欠かせない、今年一年の商売の安泰を願って戎神社へとお参りを
する大切な日です。
←今宮戎神社
このいわゆる“えべっさん”参り、10日が[本戎(ほんえびす)]と言って中心の1日となりますが、
前日の9日を[宵戎(よいえびす)]、翌日の11日は[残り福]と呼ばれ、前後1日を足した3日間が
お参りの期間とされています。
ちなみに人混みがキライな僕は早めに済まそうと、毎年だいたい9日の午前に[宵戎]へ出かけます。
今年も昨日9日、昼前にお参りを済ませてきました。
家から自転車に乗って坂を下り、戎神社の近くまで。
露店が立ち並ぶ周辺部は歩いて通り抜け、正面から神社に入ってまずは古い笹をゴミ箱に返す。
(…ゴミ箱じゃあありませんね、古笹納所(笑)。上の画像に写ってる二つの大きな木の桶です)
ちょっと細かいところで作法としては間違いがあるかもしれませんが、だいたいこの今宮戎神社での
お参りの手順を紹介しますと、以下のようになります。
① 昨年1年間仕事場に飾っていた、古い笹を神社に返す。
② 拝殿に行ってお参りをする。
③ 境内に何人かいる、お兄ちゃんのところに行って新しい笹をもらう。
④ “福娘(ふくむすめ)”のところに行き、もらった笹に縁起物を付けてもらう。
⑤ 社殿の裏にまわり、設置されてある[鐘]を叩いてもう一度[えべっさん]にお願いをする。
幸い僕の行った9日のお昼は、朝に少し降った雨のせいか空いていました。
古笹を返したあと拝殿に近づき、②のお参りをしようとしたら……財布の中に小銭がなかった。(-_-;)
それでも紙幣を投げるだけの気風の良さもない小心な男は、仕方なくあるだけの75円を賽銭箱に
投げ込み、金額に見合わない過大な要求を。 「…えべっさん、今年は大儲けになりますように!」
その後、はしたないとは思いつつ、しばらく賽銭箱の端っこで中を覗いていましたが、
やはり昨今の不景気のせいか、1万円札はほとんどお見かけしませんでしたな…。
ただし額面や中身はわからぬものの、相変わらずやっぱり小切手やお財布を丸ごと放り込んで
おられる方もいらっしゃいました。
←財布を丸ごと
だけどこのガマグチ、もう片方の手に持った小銭と間違って投げ込まれたのではなければ良いが!
さて、お参りを済ませて次は手順の③と④。
境内の所定の場所にいるお兄ちゃんが差し出す、笹の枝の中からなるべく青くて葉っぱの多い、よく
茂った物をもらって[福娘]のところへ。
ところでこの福娘、なんと言っても商売人にとっては今年一年の[福]を授けてくれる大切な女の子。
たくさん並んで座っている中から、どの娘がいいかなぁ…?などと、やはり僕も多少は選り好みをして
ウロウロするわけですが、相変わらず多いのが彼女ら狙いのカメラマニア。
←左の人のレンズは…?
実際問題、僕もコンパクトデジカメは持って行って写しているのであまりエラそうには言えませんが、
←個人的には今年一番美人だと
思った福娘
中には明らかにやりすぎな、すご過ぎるレンズを付けた人が。(-_-;)
しかもあんなにバシバシ連写をして、その写真はいったい何にするのだろう…?
←最終的に縁起物をつけて
もらった福娘。
この娘も可愛らしいですね。
そして福娘にお札や絵馬など、縁起物を笹につけてもらったら社殿の裏に回り、最後の仕上げです。
社殿の真裏の塀に直径が1mそこそこの鐘、と言うかドラのような物が2つ用意されているのですが、
何を隠そう[えべっさん]は耳が悪いため、正面の拝殿からお参りをしただけではこちらのお願いが
よく聞こえていらっしゃいません。
←大きくて丸いのが鐘
そんなわけで、ご神体の鎮座されてます社殿に一番近い真後ろの塀から、もう一度この鐘を叩いて
「えべっさん、今年も頼みますよーっ!」っと大声で頼むことになります。
…そういった事の性質上、この行為は当然なるべく鐘をバンバン叩いて(ド突いて?)大きな音を出し、
さらに大声を張り上げてお願いするのが良いことになるのですが、数年前お参りに行った折、やる前に
「ちょっとスミマセン」とちゃんと注意も促したのに、ボコボコ鐘を叩いてお願いをしたところ、周囲にいた
お婆さんたちに「…あぶないっ!」とものすごい非難の目を向けられました。
お婆さんと言えば女のお年寄りなので、その場はとくに反論もせず穏便に黙って退散してきましたが、
だけどあの時のお婆さんたち!その鐘はそんなふうに群がってゾンビみたいにペタペタさわる物では
ないのだ!
そのお婆さんたちは見たところ、観光ツアーか何かで立ち寄られた様子でした。
まあべつに来てくれるなとは言いませんが、アタシらはコレ、遊びではないんですよ………。(+_+)
←お参り完了!
さて少し話が脱線していましたが、そうやってお参りを済ませた後、もらった笹を大事に持って帰って
仕事場のいつもの場所に飾り、すべて完了です。
ちなみにこの[えべっさん参り]の帰路、なかには「ふく(フグ・福)食べよう!ふく!」などと言いながら
そのまま新世界の“づぼらや(大阪で有名なフグ鍋の店)”になだれ込み、てっちりを食べられるような
方々もいらっしゃるようですが、だいたい大阪人は昔から、「福が落ちる」と言ってお参りの帰りは
よそのお店などに立ち寄るのを嫌がる傾向があるようです。
……さあ何はともあれ、今年もきちんとお参りを済ませました♪
今年は儲かったらいいなぁ……、でも今のところ世の中、全然いい材料はありませんねぇ………。
最近近所のお寺さんに聞いた話では、今年はお墓のお供えのお餅などがとくによく無くなるそうです。
どうやら、本当に不景気ですねぇ……。
1月10日と言えば“十日戎(とおかえびす)”。
商都・大阪のあきんどたちには毎年欠かせない、今年一年の商売の安泰を願って戎神社へとお参りを
する大切な日です。
←今宮戎神社
このいわゆる“えべっさん”参り、10日が[本戎(ほんえびす)]と言って中心の1日となりますが、
前日の9日を[宵戎(よいえびす)]、翌日の11日は[残り福]と呼ばれ、前後1日を足した3日間が
お参りの期間とされています。
ちなみに人混みがキライな僕は早めに済まそうと、毎年だいたい9日の午前に[宵戎]へ出かけます。
今年も昨日9日、昼前にお参りを済ませてきました。
家から自転車に乗って坂を下り、戎神社の近くまで。
露店が立ち並ぶ周辺部は歩いて通り抜け、正面から神社に入ってまずは古い笹をゴミ箱に返す。
(…ゴミ箱じゃあありませんね、古笹納所(笑)。上の画像に写ってる二つの大きな木の桶です)
ちょっと細かいところで作法としては間違いがあるかもしれませんが、だいたいこの今宮戎神社での
お参りの手順を紹介しますと、以下のようになります。
① 昨年1年間仕事場に飾っていた、古い笹を神社に返す。
② 拝殿に行ってお参りをする。
③ 境内に何人かいる、お兄ちゃんのところに行って新しい笹をもらう。
④ “福娘(ふくむすめ)”のところに行き、もらった笹に縁起物を付けてもらう。
⑤ 社殿の裏にまわり、設置されてある[鐘]を叩いてもう一度[えべっさん]にお願いをする。
幸い僕の行った9日のお昼は、朝に少し降った雨のせいか空いていました。
古笹を返したあと拝殿に近づき、②のお参りをしようとしたら……財布の中に小銭がなかった。(-_-;)
それでも紙幣を投げるだけの気風の良さもない小心な男は、仕方なくあるだけの75円を賽銭箱に
投げ込み、金額に見合わない過大な要求を。 「…えべっさん、今年は大儲けになりますように!」
その後、はしたないとは思いつつ、しばらく賽銭箱の端っこで中を覗いていましたが、
やはり昨今の不景気のせいか、1万円札はほとんどお見かけしませんでしたな…。
ただし額面や中身はわからぬものの、相変わらずやっぱり小切手やお財布を丸ごと放り込んで
おられる方もいらっしゃいました。
←財布を丸ごと
だけどこのガマグチ、もう片方の手に持った小銭と間違って投げ込まれたのではなければ良いが!
さて、お参りを済ませて次は手順の③と④。
境内の所定の場所にいるお兄ちゃんが差し出す、笹の枝の中からなるべく青くて葉っぱの多い、よく
茂った物をもらって[福娘]のところへ。
ところでこの福娘、なんと言っても商売人にとっては今年一年の[福]を授けてくれる大切な女の子。
たくさん並んで座っている中から、どの娘がいいかなぁ…?などと、やはり僕も多少は選り好みをして
ウロウロするわけですが、相変わらず多いのが彼女ら狙いのカメラマニア。
←左の人のレンズは…?
実際問題、僕もコンパクトデジカメは持って行って写しているのであまりエラそうには言えませんが、
←個人的には今年一番美人だと
思った福娘
中には明らかにやりすぎな、すご過ぎるレンズを付けた人が。(-_-;)
しかもあんなにバシバシ連写をして、その写真はいったい何にするのだろう…?
←最終的に縁起物をつけて
もらった福娘。
この娘も可愛らしいですね。
そして福娘にお札や絵馬など、縁起物を笹につけてもらったら社殿の裏に回り、最後の仕上げです。
社殿の真裏の塀に直径が1mそこそこの鐘、と言うかドラのような物が2つ用意されているのですが、
何を隠そう[えべっさん]は耳が悪いため、正面の拝殿からお参りをしただけではこちらのお願いが
よく聞こえていらっしゃいません。
←大きくて丸いのが鐘
そんなわけで、ご神体の鎮座されてます社殿に一番近い真後ろの塀から、もう一度この鐘を叩いて
「えべっさん、今年も頼みますよーっ!」っと大声で頼むことになります。
…そういった事の性質上、この行為は当然なるべく鐘をバンバン叩いて(ド突いて?)大きな音を出し、
さらに大声を張り上げてお願いするのが良いことになるのですが、数年前お参りに行った折、やる前に
「ちょっとスミマセン」とちゃんと注意も促したのに、ボコボコ鐘を叩いてお願いをしたところ、周囲にいた
お婆さんたちに「…あぶないっ!」とものすごい非難の目を向けられました。
お婆さんと言えば女のお年寄りなので、その場はとくに反論もせず穏便に黙って退散してきましたが、
だけどあの時のお婆さんたち!その鐘はそんなふうに群がってゾンビみたいにペタペタさわる物では
ないのだ!
そのお婆さんたちは見たところ、観光ツアーか何かで立ち寄られた様子でした。
まあべつに来てくれるなとは言いませんが、アタシらはコレ、遊びではないんですよ………。(+_+)
←お参り完了!
さて少し話が脱線していましたが、そうやってお参りを済ませた後、もらった笹を大事に持って帰って
仕事場のいつもの場所に飾り、すべて完了です。
ちなみにこの[えべっさん参り]の帰路、なかには「ふく(フグ・福)食べよう!ふく!」などと言いながら
そのまま新世界の“づぼらや(大阪で有名なフグ鍋の店)”になだれ込み、てっちりを食べられるような
方々もいらっしゃるようですが、だいたい大阪人は昔から、「福が落ちる」と言ってお参りの帰りは
よそのお店などに立ち寄るのを嫌がる傾向があるようです。
……さあ何はともあれ、今年もきちんとお参りを済ませました♪
今年は儲かったらいいなぁ……、でも今のところ世の中、全然いい材料はありませんねぇ………。
最近近所のお寺さんに聞いた話では、今年はお墓のお供えのお餅などがとくによく無くなるそうです。
どうやら、本当に不景気ですねぇ……。
お財布ごと入ってるなんてスゴイ!
福娘さんを見て、けいすけさんの好みのタイプがなんとなく分かりました(笑)
by kumasu (2009-01-13 13:55)
居並ぶ福娘たちを見て、しみじみ「若いっていいな…」と思いました。
でも、自分自身はそれなりに楽しく年をとったと思っているので、もう一度
あの時代に帰れと言われたらちょっとゴメンですが…。(+_+)
by けいすけ (2009-01-13 15:24)