薬をクダサイ

市会・府会とも昨日選挙が告示され、大阪もすっかりにぎやかになってきました。
国政についてはそれなりに希望や文句があるものの、地方行政はさっぱりわからない僕には
街宣車がただヤカマシク、つらい９日間の始まりです…。

さらに、とくに何かをしたわけではないのですが、昨日からちょっとおかしいなと思っていたところ、
どうやら鼻風邪を引いてしまったようです。
熱もないし寝込むほどでもないんですけれど、ただ油断してると鼻水がタラ～っと出てきそう。

多少空気の通りも悪いので、その分ちょっとアタマもぼ～っと…。
普段ほとんど薬を飲まないんですが、今みたいに多少仕事が混んでて忙しいときは、
さすがにひとつクスリでも飲んでみようかしら？という考えがアタマをよぎります。

でも以前から不思議というか少し不満に思っているのですが、例えば今の僕のように［鼻風邪］
だった場合、やはりテレビの影響でしょう、当然のように〝ベンザブロック〟の、しかも
［鼻からきた風邪用～］をぜひとも飲みたくなってしまいます。
あの、いかにも風邪を元からビタっと封じてくれそうなコマーシャル、絶対効くにチガイナイ。

しかしこちらがいくら「よし、きょうはベンザを買うぞ！」と心を決め、病身を押して意気揚々と(？)
薬局に出かけても、立ちはだかるのは薬剤師のカベ。

仲間由起恵ちゃんが優しく微笑む〝黄色のベンザ〟が欲しいのに、症状を説明するとやけに
ワケ知り顔に頷き、ショーケースの裏からそっと差し出されるのは、見たこともないような薬。

そのちょっと地味過ぎやしないかと思うようなパッケージに少なからずショックを受けながら、
「あの…、例のベンザブロックとかはダメなんですか？」と恐る恐る訊ねてみると、
薬剤師はフッと人をバカにしたような表情を浮かべて、「いやぁ、こっちのがいいです」って。

………どうしよう、年も外聞も忘れて「嫌だ！テレビのがいいんだ！ウワ～ン！」と泣き叫んで
やりたい気になりましたが、その一瞬たしかに見せた彼の
「まったく素人さんは…、すぐにテレビに影響されて……」とでも言いたげな表情にもはや
二の句が継げず、相当に不本意ながらも結局、ススメられたものを買って帰ることに…。

ちなみに僕はこういう経験、じつは一度や二度ではありません。

もうだいぶになりますが、以前スーパーの薬売り場でも似たような経験をしたし、
いったいどうすればあこがれのベンザを手に入れることができるのやら…。

　↑　オマケ：外出前、急いでた飼い主にいいかげんに捕まえられてしまった人