大和の礎(いしずえ) [雑記]
またインコの話じゃないんですけど、きょうは車に乗って奈良県・北葛城郡河合町にある
〝馬見(うまみ)丘陵公園〟に行ってきました。
先日ちょっとブログにも書きましたが、しばらく62年前にニューギニアで戦死した祖父のことを
調べていましたら、この公園に祖父の名前も入った〝大和の礎〟という、まだ新しい石碑が
建立されているとの情報があったのです。
それでちょっと、その確認に。
きょうは風が強くて寒かったですが、事務所で場所を尋ねて広い公園の中を歩いてゆくと、
奈良盆地はちょうど桜が満開でした。
やがて、わりと公園の端っこのほうでしたが、目的の〝大和の礎〟を発見。
←〝大和の礎〟
中央にある、植物の[芽吹き]をモチーフにしたステンレス製のモニュメントを囲むように、
直径130センチほどの円筒形の石碑が4つ。
それぞれに3枚の金属製のプレートが貼り付けられていて、満州事変よりこっち、
戦争で亡くなられた奈良県出身の方々の名前がビッシリ。(全員ではないそうですが…)
なんとなく50音に並んでいるような細かい字を、目をチカチカさせながら探してみると、おお!
たしかに祖父の名前も刻まれていました。
遠く南の彼方で食べるものはなく、おそらくは病魔にも侵されながらただ密林の中を彷徨い、
そして死んでいった祖父。
しかしこの石碑、銘文によると建立が平成14年の12月。…4年ほど前、まだ本当に新しい!
そんな最近までもうちの祖父のことを忘れず、ここに名前を刻んでくれた[誰か]がいたことに
慰められ、感謝をしながら、家に帰ってまいりました。
↑
べつにお墓ではないのですが、日本人の感覚でついやってしまうお供えは〝柿の葉寿し〟
祖父たちが戦地で渇望した(ニューギニアでは手に入らなかった)動物性タンパクと、塩分。
そして何よりも、故郷の味。
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